東海道本宿 | 徳川家ゆかりの法蔵寺と山中城跡そして山中八幡宮

東海道本宿 | 徳川家ゆかりの法蔵寺と山中城跡そして山中八幡宮

東海道本宿 | 徳川家ゆかりの法蔵寺と山中城跡そして山中八幡宮


国道1号線を歩いて岡崎市に入りました!目指すは赤坂宿と藤川宿の間にある間宿(あいしゅく)、本宿(もとじゅく)です。

 

 

 

 

もくじ

 

 

 

 


東海道は国道1号線と離れます。国道沿いに東海道の分岐の石碑があるので、それに従って東海道に入ります。

 

 

 

 

 


本宿の入り口。冠木門(かぶきもん)から中に入ります。

 

 

 

 

 

法蔵寺


本宿に入ってまず訪れたいのが法蔵寺(ほうぞうじ)。ここは徳川家とその前身・松平氏ゆかりの寺です。

 

 

徳川家康も幼少期に法蔵寺で学問に励んだといわれています。

 

 

 

 

 


家康の父・松平広忠の墓をはじめ、三方原合戦(静岡県)で亡くなった家臣たちの墓があります。

 

 

 

 

 


これは新選組・近藤勇の首塚。近藤勇は板橋で処刑された後、京都の三条河原で首を晒されていました。

 

 

しかし近藤が敬慕していた寺の和尚が法蔵寺に転任となり、首も当寺に埋葬されたそうです。

 

 

昭和になり首塚も整備され、胸像も建立されました。

 

 

>>法蔵寺の地図

 

 

 

 

 

代官所跡


東海道沿いの富田業院がありますが、ここは戦国武将・柴田勝家の子孫である、柴田勝門(かつかど)が設けた本宿の陣屋跡と代官屋敷跡です。

 

 

富田家はその柴田氏の子孫です。

 

 

病院の敷地内に飲食店と資料館があるので、案内看板に沿って行ってみましょう。

 

 

>>富田病院の地図

 

 

 

 

 

 

本宿古城跡

 


街道沿いに建っている本宿古城の看板。国道1号線、名鉄、高速道路の工事により、もう城跡は残っていませんが、看板でかつての城跡を知る事ができますね。

 

 

愛知県(尾張と三河)には、城跡として研究されているものが約2,200以上あり、本宿古城もそのひとつです。

 

 

 

 

 

本宿一里塚跡


江戸から78里目の一里塚跡です。現在は石碑のみですが、くっきりした文字で分かりやすいです。

 

 

>>本宿一里塚跡の地図

 

 

 

 

 


本宿の中を歩いていると、古い建物がチラホラ残っています。特徴的なおは、それら歴史建造物を有効活用しているということ。ここは民間企業ですね。

 

 

建物は建っているだけでは老朽化も進みます。メンテナンス含め、活用できるのはよいです。

 

 

 

 

 


本宿は宿泊施設がない合宿(あいのしゅく)だったので、あまり大きくありません。見どころをチェックして再び国道1号線に出ました。

 

 

ここから37番目の宿場・藤川宿に向かうのですが、その前に2つほどチェックしておきたい史跡があります。それが山中城跡と山中八幡宮です。

 

 

 

 

 

山中城跡


名鉄・名電山中駅の南側に国道1号線がありますが、ローソンの向かいの道が、かつての吉良道(きらみち)で、沿岸部である現在の西尾市に向かう旧街道です。

 

 

この吉良道は江戸時代以前にもあった様で、それを押さえていたのが山中城です。

 

 

 

 

 


山中城は15世紀半ばに三河国の守護代だった西郷氏の築城と伝わる城です。徳川家康の祖父・松平清康が攻め落とし、松平家の居城となりました。

 

 

規模も大きく三河国最大級といわれ、現在でも遺構の残りが良く、城ファンの評価も高い山城です。

 

 

 

 

 


城内は必要最小限に整備され、案内看板も建っているので散策しやすいです。名電山中駅から城跡までの所要時間は徒歩で約15分ほど。

 

 

城好きの方にオススメの山城です。

 

 

>>山中城跡のレビュー記事

 

 

 

 

 

山中八幡宮


もうひとつ寄り道したいのが山中八幡宮。ここも徳川家康ゆかりの神社です。

 

 

 

 

 


徳川家康がまだ松平元康と名乗っていた若い頃。三河一向一揆で敵から逃れるために山中八幡宮の洞窟に身を隠していました。

 

 

追手が洞窟に差し掛かった時、洞窟から鳩が2羽飛び立ちました。

 

 

これを見て追手は、『人がいる洞窟に鳩がいるわけがない』と言って立ち去り、元康(家康)は助かったのです。

 

 

それ以来、開運の鳩ヶ窟と呼ばれる様になり、江戸幕府三代将軍・徳川家光も山中八幡宮に参拝したほどです。

 

 

>>山中八幡宮の地図

 

 

 

 

 


しばらく国道1号線を歩いて、37番目の宿場・藤川宿に向かいます。名鉄線の向こうの田園風景が美しい。

 

 

新緑の季節の街道ウォークは最高ですね♪

 

 

 

 

 

攻略ポイントと私の感想

今回のコースを電車を使って歩くなら、名鉄・本宿駅で降り名電山中駅まで。しかし藤川宿も近いので、藤川宿を楽しんで名鉄・藤川駅で帰るというのもありですね。

 

 

さて、私の感想ですが、今回は徳川家康ゆかりの寺社や城跡なども出てきたので、戦国好きの方はより楽しめると思います。

 

 

ただコンビニや飲食店が少ないコースなので、昼食持参で歩くなら、時間のロスも少ないですね。

 

 

 

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