可愛く見える豊川市菟足神社は実は怖い逸話があった!生贄の子だが橋とは
豊川市小坂井町の菟足神社(うたりじんじゃ)は東海道沿いにある神社です。創建は七世紀後半頃といわれ、菟上足尼命(うなかみすくねのみこと)が祀られています。平安時代後期には弁慶が大般若経(国重要文化財)を収め、今に残る梵鐘(ぼんしょう)は県の有形文化財です。
■菟足神社の住所
豊川市小坂井町宮脇2?1
かわいい神社…のはずが…
菟足神社の祭神は菟上足尼命(うなかみすくねのみこと)。境内のいろんなところにうさぎが施されています。一見するとカワイイ!と思いがちですが、実はこのウサギさん、怖い逸話があるのです!
こだが橋
それが菟足神社近くにある、子だが橋。東海道沿いにありますがわかりにくい場所なので、知る人ぞ知る史跡。
子だが橋
子断(こだん)が橋ともいわれ、明治時代には『小田橋』と書いてあった。
およそ一千年前 菟足神社には人身御供(ひとみごくう)があり、春の大祭の初日にこの街道を最初に通る若い女性を生贄もする週間があったと伝えられている。
ある年のこと、贄狩り(にえがり)に奉仕する平井村の人の前を若い女性が故郷の祭礼と父母に逢う楽しさを胸に秘めて、暁の街道を足早に通りかかり橋の上まで来た。見ればわが子である。
『ああ、いかにすべきか』と苦しんだが、神の威光の尊さに『子だが止むを得ん』と、遂に生贄にして神に奉った。
それからこの橋の事を、こだが橋と呼ぶようになったということである。
現在、菟足神社では、十二羽の雀を贄に替えて行われている。
豊川市教育委員会
菟足神社は古い神社なのですが、生贄の儀式がある神社。ここでのポイントは、今でも生贄の儀式が残っているということ。昔は人、今は雀(すずめ)ですね。一見するとウサギさんの神社で可愛らし印象ですが、実は怖いウサギさんなのでした。
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