大福の中に白菜が?!佐屋街道沿いにある名古屋市不朽園の白菜大福
かつての佐屋街道沿いにある不朽園(ふきゅうえん)には、季節限定の変わった和菓子があります。それがなんと白菜大福です。
大福と白菜?!これを初めて聞いた時、耳を疑いましたが、佐屋街道沿いにあるということで、街道ウォーカーの私的には要チェックです。
ということで今回、実際に不朽園まで行ってみました!
不朽園尾頭橋本店の最寄り駅は正確に言うとJR尾頭橋(おとうばし)駅です。
しかし尾頭橋駅は普通しか止まらないのと、金山駅からのほうが街道ウォーカー的には楽しめるので、今回は金山駅南口から歩くことにしました。
ちなみにこれが金山総合駅から不朽園尾頭橋本店までのアクセス地図。約850mですが、徒歩の所要時間は約15分くらいでした。
金山総合駅から歩く理由の最初がこれ。佐屋街道道標。
実は金山総合駅の西を通る国道22号線は、かつての佐屋街道と美濃路(※1)が合わせて通っていた、つまり2つの街道が一緒になっていたんですね。
美濃路とは中山道(なかせんどう)と東海道宮宿(名古屋市熱田区)〜中山道垂井宿(岐阜県垂井町)までを結んでいた街道。
そこでこの道標から佐屋街道が分離して西に向かい、美濃路はそのまま北に向かい、かつての名古屋城の城下町を通ります。
ちなみに石碑には次のように刻まれてあります。
東 右 なこや 木曽 海道
西 右 宮海道 左なこや道
南 左 さや街道 津しま道
北 文政 辛巳年 六月 佐屋旅籠屋中
地面をよく見てみるとかつての佐屋街道だったことが示してあります。
現在ではビルが立ち並んでいますね。
佐屋街道を歩いていると尾頭橋(おとうばし)を渡りますが、その下を流れる川が堀川です。
堀川は名古屋城築城時に徳川家康が安芸・広島の大名である福島正則に掘らせた人工の川で。その名前の通り名古屋城の西側の堀の役目でした。
しかし平和な時は熱田〜名古屋までの運河として利用されていたのです。かつては船が行き交っていたのでしょうね。
尾頭橋のアーチ。
不朽園尾頭橋本店に着きました!不朽園は昭和2年(1927)に大須にあった不老園別家としてスタートしましたが、太平洋戦争の戦火に遭い、昭和21年(1946)尾頭橋に復帰。
現在の建物は昭和30年(1955)に改築したものです。
名古屋市中川区尾頭橋3丁目4
店のガラスには白菜大福の表示が大きく書いてあります。
白菜大福に使用している野崎白菜は名古屋市中川区発祥の白菜で、この野崎白菜が収穫できる時期、つまり季節で言うと冬期限定で作られている大福なんです。
店に入ると…ありました!お値段は2個入で440円。(税込み476円)
不朽園の不朽最中は賞も取っています。
それでは食べてみます。まずはパッケージを開けると黄色や緑の中身がほんのり見えますね。
カットしてみるとこれwすると最初に気がつくのが白菜の香り。漬物みたいなカンジですね。
次に食べてみた感想ですが、白菜の役割りは食感と塩っけだと思いました。
餡(あん)自体甘いじゃないですか?その甘さと真逆にも思えるほんのりした塩分、そして白菜独自のザクザク感が食感として楽しめます。
甘いのをセーブする塩分と塩分を塗り替える甘さが次に来る…みたいなカンジでしょうか。
ただ白菜が落ちやすいので、皿やパッケージの上で食べたいですね。
名物の不朽最中も食べてみます。
大きさでデザインも異なり、小(108円)、大(162円)税込み
こちらはガツン!と餡(あん)がたくさん入っていますね。昔ながらの和菓子です。
不朽園の白菜大福は野崎白菜の収穫がある冬しか食べることができないので、佐屋街道ウォークと合わせてチェックしてみてください。
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