静岡県湖西市の新居の関所跡アクセスから見どころ所要時間と私の感想
静岡県湖西市にある新居関所(あらいせきしょ)とは、江戸時代の東海道の関所です。正式名称が今切関所(いまぎれせきしょ)。
主要街道の関所建物として現存するのは、唯一ここだけなのです。
現在の新居関所跡は現存建物と隣接する資料館になっています。この記事では新居関所の様子をチェックしてみましょう!
(1)アクセス
(2)営業時間,休館日,入場料
(3)館内
新居関所への行き方を説明します。まずは電車編。
電車でアクセスする場合、最寄り駅はJR東海道本線・新居町駅です。駅からの所要時間は徒歩約10分くらい。
次に車でのアクセス方法ですが、カーナビの検索で新居関所跡と入力すれば出てくると思います。
ロードマップで行く場合は、新居関所跡の住所をチェックして行きましょう。
静岡県湖西市新居町新居1227-5
現地には無料駐車場があります。
新居関所跡は資料館と共に運営されている施設で入場料が必要です。
入場料は関所・紀伊国屋共通が大人500円。
開館時間は9時〜17時(16時30分受付終了)
その他団体料金など詳細は公式サイトでチェックしてみてください。
入館する時、入り口でJAF会員証を提示すると、クリアファイルがもらえます。会員の方はお忘れなく!
まずはトイレ休憩を兼ねて資料館チェック!
しかしここは写真撮影禁止なので、中の様子を文章にて。
展示室の中は東海道の紹介のほか、新居関所、そして姫街道(本坂街道)の気賀関所について詳しく説明してあります。
なぜ関所が作られたのか?そしてどんな役割だったのかを改めて現地にてチェックしてみましょう。
また私が印象的だったのは関所破りについて。
関所破りとは、簡単にいうと関所を通らず近くの山などを通り、文字通り関所をスルーしてしまう行為。
これが重罪で罰則が厳しく、亡くなった後にも罰則が追加されるなど、今の感覚でいうと異常なくらい厳しいものでした。
あと火縄銃や甲冑、その他江戸時代の道具も展示してあります。
そして唯一現存する関所の建物で特別史跡に指定されています。この中にも入ることができるんです。
いくつかの部屋がありますが、印象深かったのがこの取り調べスル人たちがズラリ!と並んだ部屋。
等身大の人形で当時の様子を再現しています。
館内にある防具、突棒(つくぼう)、袖搦(そでがらみ)、刺股(さすまた)。取り調べに使います。
こちらは荷置き石。
取り調べを受ける旅人が荷物を置いた石です。荷物の中もチェックが入ったのでしょう。
ここは女改之長屋(おんなあらためのながや)。
東海道を旅する女性を調べる「改女(あらためおんな)」とその家族の住居です。
この建物は新築で令和二年(2020)に再現オープンしたものですが、今でいう女性取調官の住まいということで、展示も女性に特化したものになっています。
資料館入り口でタブレットがレンタルされているのでこれもチェックしてみましょう。
このタブレットでは、江戸時代の新居関所の様子を見ることができます。
私の感想ですが、現存建物はもちろん出ますが、驚いたのは当時の地形です。
このタブレットを覗き込むと、料金所前に堀みたいなものがありますが、これは堀跡ではなくここまで海だったとのこと。つまり船着き場ですね。
つまり新居関所の南側はほとんど埋め立てだったということです。
今の地形を見てみると信じられませんが、これもタブレットというIT技術で楽しむことができます。
新居関所跡の所要時間は資料館と建物、そしてタブレット合わせて1時間あれば楽しむことができると思います。
そして私の感想ですが、この新居関所跡資料館は現存建物はここだけなので、東海道ウォーカーはもちろん、街道ファンの方も楽しめる場所だと思いました。
オススメなのは近くにある紀伊国屋(きのくにや)という旅籠資料館、そして小松楼(こまつろう)という芸者置場とセットにする事。
これで新居宿を散策する時の満足度もアップしますね。
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