【絵解き】江戸の暮らし 浮世絵・戯作と書入れでよく分かる!の感想
■ 発行所 株式会社学研プラス
■ 解説 長い義男
■ 価格 880+(税)
■ 一言でいうと 江戸での暮らしを絵と書入れで解説した本
知っている様で知らない江戸時代を絵と書入れで解説した本がこれ!
今まで江戸時代の文化や風俗、また庶民の生活などを解説した本は多かったのですが、これが一番分かりやすかったです。
江戸時代に興味がある方にオススメの1冊です。ではオススメのポイントを3つ挙げてみますね。
半分以上の絵とシンプルな文章
本の裏表紙を見てみると、ひと目で本の特徴が分かります。
これは見開きの2ページですが半分以上は絵が入り、解説の文章も少なめになっています。
しかし必要なことをコンパクトにまとめてあるのでサクサク読むことができるんです。
ほぼ全ての気になるアレ!
江戸の暮らしを4つのテーマに分けて幅広く解説してあります。、まとめてみると次の通り。
- 1章 『生活』 長屋の暮らし、食生活、結婚、葬式
- 2章 『商売』 呉服屋、大工、魚売り、豆腐屋、屋台
- 3章 『娯楽』 芝居、見世物、遊里の遊び、旅行、剣術
- 4章 『名所』 浅草、吉原、飛鳥山、両国橋、不忍池
この他にもトイレ事情、江戸の酒事情などがコラムで紹介されています。
個人的に気になったのは、食と屋台です。
江戸時代の食で現代にもあるのが、蕎麦(そば)、寿司、豆腐、、てんぷら、魚など。現代と売り方や食べ方も違うので興味深い。
あと湯屋(風呂)事情も現代の温泉や銭湯との違いが面白いです。
名所は現代でも名所?
東京観光の定番スポットって、江戸時代はどうなのか?
この本と現代の観光地を比べてみるのもアリ!
例えば浅草、両国橋などは歴史ドラマや時代劇でも出てきそうですが、大名屋敷や駿河町など、当時はそんなとこも観光地になっていました。
もちろん、電車やバスもない時代、人々の移動は限られていましたが、そんな中でも名所に行きたい!と思うのは庶民のキモチ。
これを見ると意外なスポットを見つける事ができます。
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